家計

【細野真宏氏が教える賢い家計管理術】家計を圧迫する通信費を大幅に安くする方法

くま:へ~、そんな裏ワザみたいのがあるんだ! あっ、だけど楽天モバイルの場合は、最近、無料サービスを止めることが発表されて、それで他社に乗り換える人が増えたっていうニュースを見たけれど。

細野氏:そうなんだよ。楽天モバイルの従来の仕組みは、1か月の通信利用量が1ギガバイト以内だったら全てを無料で使うことが可能だったんだ。そこで、2台持ちをする場合が多く出て、無料で使い続ける人が続出したんだよ。

 そのため11月からは1か月の通信利用量が1ギガバイト以内であっても、3ギガバイト以内と同様に1078円(税込み)がかかるようになるんだ。つまり、1か月の通信利用量を、3ギガバイトに抑えれば毎月の携帯電話代は総額で1078円で済むことになるんだよ。

くま:もしも、いくら電話をかけても毎月の携帯電話代が1078円で済むのなら、安くて助かるけれど、そんなことは可能なの?

細野氏:これは、通話がメインの人であれば可能ではあるね。ただ、外でインターネットなどに接続して頻繁にスマホを使い、1か月の通信利用量が3ギガバイトを超えてしまうと総額で3278円(税込み)が請求されることになるんだ。

 そこで、インターネットにつなぐ際には、家などの「Wi-Fi」が通っている場所で使えば通信利用量は一切かからなくなるから毎月の携帯電話代は総額で1078円で済むことになるね。

くま:なるほど。キチンと仕組みを押さえて上手に使うことで、毎月の携帯電話代を大幅に安くできるわけか。

細野氏:そうなんだよ。これまでの「0円プラン」という「大胆な料金体系」が変わるのは利用者にとっては残念だけれど、現時点ではそこまで悪くなっているわけではなさそうだね。しかも「0円プラン」廃止で多くのユーザーが他社に移る状況も発生していて、他の携帯電話会社の料金も、随分と安いプランが生まれているんだ。

 このように「急激な物価高」の状況が発生すると、「日々の買い物で、できるだけ安く済ませよう」とする発想が出がちだけれど、『家計ノート』によって、「家計のお金の流れ」の全体が見えるようになっていれば、「生活費」より「固定費」を見直そうという発想に変えられて、これまで支払っていた「固定費」を見直すチャンスが生まれるんだよ。

 そうすることで毎月の「固定費」を下げられると、1年間では一気に12か月分の「12倍の節約」が可能になって、「急激な物価高」にも負けない家計を作り出すことが可能になるんだ。

(了。第1回から読む

【プロフィール】
細野真宏/経済ニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、『細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする家計ノート』が発売以来13年連続完売するなど家計管理のプロとしても活躍。『家計ノート』2023年版も発売中。

※女性セブン2022年9月29日・10月6日号

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