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往年の名機種『パチスロ北斗の拳』がスマスロで復活へ 4号機時代のユーザーをホールに呼び戻せるか

すでに公表されている『スマスロ北斗の拳』の基本情報とリール配列(サミー公式サイトより)

すでに公表されている『スマスロ北斗の拳』の基本情報とリール配列(サミー公式サイトより)

朝から晩まで初代北斗が満席状態

 初代北斗が大人気だった頃のホールは、今とは異なる異様な雰囲気だったという。

「4号機時代になり、“爆裂機”と呼ばれる機種が出てきた頃くらいから、ホールでのパチスロの存在感が高まっていったのですが、初代北斗の登場で一気に“パチスロ優勢”になっていきました。数フロアーを擁するような大規模なホールでは、パチンコのフロアーを潰して、パチスロのフロアーに替えるなどというケースもありました。

 そのなかで初代北斗はとにかく設置台数が多く“設置されている台の半分が初代北斗”というようなホールも珍しくなかった。しかも、それが朝から晩までほぼ満席で、座りたくても座れないユーザーが通路で見物しているなんていうことも日常的な風景でした」(藤井氏)

 とにかく人気があった初代北斗だが、もちろん勝つこともあれば、負けることもあった。当時パチスロ専門誌のライターとして初代北斗の実践データを採取することが多かったという、40代の出版関係者・Aさんはこう話す。

「初代北斗の場合、“一撃で万枚”みたいなことはあまりなく、数千枚クラスの出玉がちょくちょくくるという感じでした。適度に勝ったり負けたりするスペックだったので、“昨日は負けたけど、明日は勝てるかも……”みたいな感覚があって、何度も繰り返して打ちたくなる機種でしたね。

 ただ、1日で15万円くらい負けたことも何度かありますよ。一応、雑誌のためのデータ採取で打っていたので、やめるにやめられなくて、ツラかった思い出です」

 会社帰りに初代北斗で一発勝負をする、というタイプのユーザーも多かったようだ。都内に住む会社員・Bさん(50代男性)はこう話す。

「初代北斗は1回のバトルボーナスが長く継続すれば、それだけで勝てるんです。だから、設定が悪くても運さえ良ければどうにかなってしまう。夕方からチョロっと打っても、数千枚サクッと出して勝つなんてこともありました。当時は“スロプロ”的な人も多く、ちゃんと設定を推測しながら打っている人もいましたが、私の場合、あまり難しいことは考えずに、なんとなく打って楽しんでいました。それができたのも初代北斗が持っていたゲーム性ならではだと思います」

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