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社会での「学歴の賞味期限」は5年ほど 就活に「学歴フィルター」があっても転職で挽回できる

最終学歴が高いほど年収が上がる

最終学歴が高いほど年収が上がる

学歴以外に誇れるものを持っていない人

 いまだに「私は東大なんだけど、あなたはどこの大学?」などとマウントを取ろうとする人間は存在するが、こうした「学歴ゲーム」は、すでに相手にされなくなりつつあるのだ。

「学歴の賞味期限が短くなっているからこそ、学歴以外に誇れるものを持っていない人が必死に“母校”にしがみついて、マウントを取ろうとしているのではないでしょうか。かつての日本では“家族みんなの夢”といえば、マイホームを持つことでした。しかし、いまは家を建てることにそれほど魅力がなくなった。その結果、夢中になれるものが子供の教育(お受験)だけになってしまったともいえます」(橘さん)

 現在、18才人口は約118万人。だが、今年の共通テストの確定志願者数は約51万人だ。さらに、このうち20万人は総合選抜のために共通テストを受けているだけだ。大阪大学大学院教授で『日本の分断 切り離される非大卒若者たち』著者の吉川徹さんが言う。

「高偏差値の大学を目指して“ゲーム”に参加しているのは、わずか30万人ということです。学歴ゲームをしている、全体のたった3割の人間だけが、ほかの7割の人間を相手取って“かわいそうに、どうしてゲームに参加しないの?”と、勝手に評価しているのが、いまの日本の学歴至上主義社会です」

※女性セブン2023年2月9日号

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