“手元供養”という新たなトレンドも(写真:イメージマート)
かつて一家に一基が当たり前だった仏壇は近年、急速に存在感を失いかけている。国内唯一の“終活”専門誌『月刊終活』(鎌倉新書刊)編集長の吉住哲氏はこう話す。
「マンションが主流になり大きな仏壇を置く仏間そのものがなくなった。このため仏壇仏具市場は急激に小さくなっています。仏壇処分の問い合わせも過去最大級に増えています」(吉住氏)
仏壇・仏具市場は、ここ30年で半減したと言われる(2016年経済産業省「経済センサス活動調査」)。ただし仏壇事情が激変するなかでも、亡くなった人たちを思う気持ちは変わらない。
「大きな仏壇はいらないけど、やはり家に何かしら手を合わせる場所が欲しいという気持ちは捨てられません。そうした信心に合致するひとつのかたちが『モダン仏壇』です」(吉住氏)