高市政権の誕生を機に日経平均株価は5万円を突破し、一時的な調整や米国AI(人工知能)・半導体関連株の過熱感を警戒しての下落局面はあったものの、2025年11月中旬現在、5万円前後の史上最高値圏をキープしている。このような相場が展開するなか、個人投資家はどのような銘柄に注目すればよいのか。会社員として働く傍ら20代半ばから株式投資を始め、40代で資産7億円を築いた現役サラリーマン投資家・とりでみなみ氏に、いま注目する成長期待銘柄を挙げてもらった。
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高市政権下でインフレ相場が続くと分析するとりでみなみ氏は、「2026年に日経平均株価が6万円まで上がっても不思議ではない」と語り、続けてこう説明する。
「インフレ相場で大化け株候補として注目するのは、“値上げができる会社”や“競争力のある会社”です。10年以上のスパンで考えると、インフレが進んでいくのは間違いありません。私はインフレが続く未来の世界を見て銘柄を選んでいます。値段が高くても良い品質のもの、高くてもその会社から買わないといけない動機があるもの、そうした商品・サービス、ビジネスモデルを持つ企業が今後生き残り、成長していくと考えています。
目先の為替の動向もあまり気にしていません。私の投資スタイルは『超・長期分散ほったらかし投資』で、10年以上先のビジネスモデルを見ているからです。世の中の大きな変化やトレンドをとらえてこれから需要が伸びていくと思われる業種・会社にも注目しています。10年、20年以上先の未来を見越して、その未来に需要が高まっているもの、流行っているものを予想し、有望な企業の株を買って長期保有で投資するというスタンスです」(以下、「」内コメントはとりでみなみ氏)
そんなとりでみなみ氏がいま注目するのは、「値上げできる会社」「ビジネスモデルの変化が起きている会社」であり、「人手不足によるDX(デジタルトランスフォーメーション)化」「防災」「インフラ」というテーマにも目を向けているという。以下、とりでみなみ氏がピックアップした成長期待の長期投資向け6銘柄を紹介、徹底解説する。