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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「うわ、外道が釣れた。海に捨ててしまおう」なんてもったいない!ベラ・エソ・ヒイラギ…“嫌われ魚”を美味しく食べる方法【魚好きの食費節約術】

エソを釣った筆者

エソを釣った筆者

 釣りをするとき、狙った本命でない魚は「外道」と呼ばれる(ときに「ゲスト」とも)。外道が釣れると釣り師にとっては残念な気持ちになるだろうが、その中でも「ケッ、○○か」と舌打ちをされて海にさっさと捨てられる魚もいる。しかし最近、頻繁に釣りをするようになった、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、この手の“嫌われ魚”を家に持ち帰り料理して、相当な額の魚代を節約できていると胸を張る。以下、中川氏が海沿いに住む魚好きならではの食費節約術を紹介する。

 * * *
 嫌われ魚が釣れた場合、「なんだよ、○○かよ~」「うわ、エサのムダだった」「また××か…。今日はなんて日だ」なんてことを釣りのベテランは言います。私は最近4年半ほど釣りをするようになりましたが、それも小中学生の時以来ということもあり、大抵の魚をありがたく思うのです。釣れるだけでも楽しいし、持ち帰って料理するのも楽しい。コレで蛋白源をカネを払わずに確保できて嬉しい、とも思う。

 リリースといえば聞こえがいいですが、釣った魚を海に捨てる人は、捌くのが面倒くさい、ウマい魚だと思わない、自分ほどの腕があるのに、このような外道が釣れて腹が立つ……などの理由があって捨てるのでしょう。本来狙うのはヒラマサやカンパチといった「青魚」や、アコウダイやカサゴ(アラカブ)やメバルといった根魚、アジやサバ、マゴチやヒラメといった砂地にいる魚ですが、以下の外道がかかることが案外多い。それでは、嫌われ魚の代表格を紹介します。

【ベラ】かわいくて美味しいカサゴを狙っているのに、横から巧みにエサを盗み、引っ掛かってくる。おちょぼ口で歯が鋭く、エサと針を丸呑みして針を外しづらい。しかも、色が毒々しく体表はぬるぬるしてウロコのバカでかさが不気味。
【エソ】ヘビのようなルックスと、鋭い歯の見た目が恐ろしい。ウロコもデカく、捌くにしても「なんでキミはこんなところに小骨があるんだ……」と呆れるぐらい妙な場所に大量の小骨があり、捌くのが面倒くさすぎる。
【ヒイラギ】本来キスやアジを釣りたいのに掛かってくる。体表がヌルヌルしていて、クーラーボックスに入れておくと他の魚もヌルヌルになる。それでいて身体が薄く身が少ない。
【ネンブツダイ】「金魚」と呼ばれる。2~6つの針がついたサビキでアジを狙っているのにかかりがち。ヒイラギ同様薄っぺらくて身が少ない。
【サッパ】これまたアジ狙いなのに大量にかかってくる。ただし、この魚については、なぜそこまで軽んじられているのかが分からない。

 これに加え、キスを狙っている時にかかるメゴチとハゼも嫌われがち(評価をする人はそれなりにいます)。ハゼ釣り自体は一つの釣りジャンルとして定着しているものですが、キスを狙っている時に掛かると「なんだ……」と言われる。

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