マンション価格が高いからといって「賃貸がいい」とも一概にいえないという(写真:イメージマート)
中古マンションの価格が過去最高を更新し続けているなか、マンション購入に踏み切るべきなのか、あるいは賃貸に入って価格の下落を待つべきなのか、判断に迷う人も多いはずだ。現在の不動産市況を踏まえたうえで、購入と賃貸のどちらがより賢い選択と言えるのか。面談数3万人超、成約件数6000件超の不動産コンサルタント、後藤一仁氏に聞いた。
後藤氏は新築・中古いずれのマンション価格も上昇を続けるなか、賃貸物件の賃料も「毎年上がっている」との認識を示し、「マンション価格が高いからといって、一概に賃貸にすべきとは言えません」と指摘する。
不動産・住宅情報サービス「ライフルホームズ」が公表した「マーケットレポート2026年2月(賃料動向)」によると、東京23区のファミリー向き賃貸物件の賃料は25万5765円で過去最高を更新し、19か月連続の上昇だった。
こうした「賃料も高い」状況を踏まえると、後藤氏は「中古マンションを購入できる状態の人で、欲しい物件が見つかった時には、賃貸でいる必要はないのではないか」と話し、以下のポイントを強調する。
「日本はこれから人口が減っていくから、不動産価格も下がっていくと考える人もいるかもしれませんが、着目すべきは人口ではなく世帯数です。人口は確かに減っていっていますが、首都圏では世帯数はむしろ増えています。
これは単身世帯と外国人の増加が主な要因で、世帯数については当面減らないだろうと考えられています。こうした点を踏まえると、人口減少=不動産価格の下落とは単純にいえません」
