下北沢は人気が高いのになぜ最下位?
東京都・世田谷区は23区で最大の人口を誇る。多くの高級住宅街を区内に抱え、若者に人気のエリアも点在する。なかでも再開発によって大きな賑わいを見せるのが「下北沢」だ。小田急線と京王井の頭線が通り、いずれも急行が停車するため新宿・渋谷まですぐという魅力の大きな立地だ。ただ、将来の人口予測を見てみると、必ずしも世田谷区内で上位に位置するわけではない。どういうことなのか。
「遊びに行く街」に変化した
今回、マネーポストWEBは不動産データをAIで分析するリーウェイズ社が算出した「駅ごとの10年後の人口増減予測」を基に、10年後の人口増数が多い順に駅別ランキングを作成した。リーウェイズ社は5億件超の物件データをもとに不動産市場をAIで分析。さらに、国土技術政策総合研究所の「将来人口・世帯予測ツール」(2024年公表)を活用し、2025年から2035年までの人口増減を予測している。
世田谷区内にはJR、東京メトロの駅はなく、所在するのは東急、小田急、京王など私鉄各線の駅になる。区内の39駅について人口増減予測を抽出したランキングについて、不動産コンサルタントの株式会社さくら事務所代表取締役社長・山本直彌氏は、人口増減がそのエリアの不動産価値の上下に直結する要素であるため注目に値すると指摘した。
区内の39駅の多くは、新宿ないし渋谷を起点とした路線の駅だ。その新宿・渋谷両駅に1本で出られるのは「下北沢」のみ。区内では「三軒茶屋」と並んで若者に人気の街として知られる。ところが、ランキングでは39位(135人増)と最下位に沈んだのだ。
かつては「開かずの踏切」が住民を悩ませるといった問題があったが、線路の地下化によって解消された。それに伴った近年の再開発で誕生した「下北線路街」など、複合施設がいくともオープンし、平日休日を問わず多くの人で賑わうが、なぜ人口増減のランキングで見ると結果が振るわなかったのか。
