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資産運用は「ひと月3000円」でも効果あり 全世界株式投信は過去10年間で元本36万円が63万円に

「ひと月3000円」から始める資産運用の効果は?(イメージ)

「ひと月3000円」から始める資産運用の効果は?(イメージ)

 月3000円の予算があったら、あなたは何に使うだろうか? ちょっとした飲み会やランチ、手頃な洋服くらいなら、おつりが来ることもある金額だ。その3000円を資産運用に回すという選択肢もある、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんはこう話す。

「老後資金には2000万円が必要だといわれますが、同じ金額でも、ただ貯蓄した2000万円と、資産運用でつくった2000万円では、後者は資産運用の知識が身についているぶん、本質的な価値が違います。もし、何らかの理由でその2000万円がなくなっても、自分で資産運用して増やした経験があれば、またお金をやりくりすることができます」

 例えば、3%の物価高が続けば、現金の価値は同じだけ目減りしていく。だが、もし利回り3%で運用することができれば、少なくとも価値が下がることはない。月3000円の投資を始めた34才の会社員は、こう話す。

「運送関係の会社に入社以来、10年間、毎月3000円ずつ自社の株を買っています。3000円はほぼ残業手当2時間分なので、1日で稼げる金額です。いまは年に数千円程度の配当金しか受け取れていませんが、定年まで続けたらいくらになるのか、わくわくしています」

 ただし日本では、株式投資は基本的に100株からの購入が原則。つまり、現在1株約1800円のトヨタ自動車の株を買いたければ、最低でも約18万円が必要になる。

 だが近年、LINE証券をはじめとする一部のネット証券では、1株からでも投資を始められるようになっている。1800円で、トヨタの株主になることもできるのだ。少額投資に詳しいファイナンシャルプランナーの山口京子さんが言う。

「この春から、楽天証券も『かぶミニ(単元未満株取引)』を始めると発表しています。株数に応じて配当金が出るのはもちろん、1株だけでも株主優待が受けられる場合もあります」

 例えば、上新電機は現在、1株2000円弱。9月末まで持っていると5000円相当の株主優待券(2000円以上の買い物で1枚200円が使用可)がもらえる。この先、上新電機が展開する家電量販店のJoshinなどで5万円以上の買い物を予定しているなら、2000円足らずの投資で5000円(25枚分)も割引になるのだ。

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