キャリア

「もうやりたくない…」人手不足が顕著な飲食店のアルバイト 経験者たちが語る苦い経験

もっと楽に稼げるバイトはいくらでもある

 キツいとされがちな飲食店だが、Bさんのように、アルバイトから学びを得ることはたしかにあるようだ。広告代理店に勤務する20代男性・Cさんは、ダイニングバーでのアルバイト経験を「社会勉強として、めちゃくちゃいろんな勉強ができた」と振り返る。

「笑顔で接客したつもりなのに、『ヘラヘラするな』と言われ、笑顔の作り方の難しさや、時と場合によっては、笑顔がふさわしくないタイミングもあるということも学びました。お客さんの理不尽な言動に誠意を持って対処しなといけない一方で、自分にも人の心があり、笑顔の裏では泣いていることを再確認できたので、世の中のサービス業の人たちには感謝の気持ちしかありません」(Cさん)

 だが、Cさんは「ただし」と続ける。

「コロナ禍を経て、僕の周囲では、もっと“楽”に稼げる方法が他にあるということに気づいてしまった人も多かったです。それこそ配信で投げ銭をもらうといったものも含め、在宅で、人に会わなくてもスマホさえあればできるような、ストレスのない仕事もある。わざわざ苦労をしてストレスを溜めながら接客業をするよりは、自分の時間で、効率よく稼ぎたいと思う人が増えるのは仕方がないですよね」(Cさん)

 飲食業ならではの魅力もある一方、働くうえでさまざまな難しさがあるのもまた事実。コロナ前の日常に戻りつつあるいま、飲食店の人手不足は解消に向かうのだろうか。(了)

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