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家計

【細野真宏氏の家計管理術】「スーパーで特売品を中心に買う」「毎月の携帯電話の請求書を確認」お金が貯まる習慣はどちらか

お金が貯まる体質になるのはどちらの習慣?

お金が貯まる体質になるのはどちらの習慣?

「物価高」が止まるどころか日常になりつつある昨今、家計はますます逼迫している。それでも、将来に備え、資産も増やしたい。そんな不可能に思える難題に『家計ノート』で知られる家計のカリスマ講師・細野真宏さんによる緊急指南を実現! 消費者代表の「コロちゃん(以下コロ)」との会話形式で疑問に答えます。【全3回の第1回】

コロ:物価高が当たり前になって、家計が大変になってきているけれど、どうしたら家計や貯金を守ることができるのかな?

細野氏:まず普通に考えると、家計管理をキチンとしようということになるね。でも人間は自分の習慣を簡単に変えられないことも事実だよね。自分の習慣を変えるきっかけになるのは、大きな気付きが得られた時でもあるんだよ。そこで今回は、簡単なクイズを出すから、それを一緒に考えながら、家計を守る方法や貯金を増やす方法について考えていこうか。

「思い込み」や「思考停止」がお金を貯まらない体質にする仕組み

【家計管理クイズ】
「次の2つのうち、お金が多く貯まるのはどっちの習慣か?」

(A)毎日のスーパーの買い物で、特売品を中心に安い商品を探して、安い商品を買う習慣

(B)毎日の携帯電話の請求書を確認して、できるだけ安く抑えられるようにする習慣

コロ:Aの場合は、毎日の節約効果は大きくないのかもしれないけれど、1か月やり続ければ、“塵も積もれば山となる”と言われるように、大きな金額となるよね。

 Bの場合は、たった月に1回だけのチェックだし、基本的に携帯電話のプランは金額が決まっていてチェックしてもあまり意味がないから節約効果は低そうだね。だから、Aの方が圧倒的にお金が貯まる習慣になる気がするかな。

細野氏:何となくイメージだとそういう風に思うよね。その結果、「毎日の生活において、キチンと安いものを購入する習慣を付けておけば節約できているから、わざわざ家計管理をしなくても私は大丈夫」といった思い込みが生まれることになっているんだよ。実は、このイメージだけで結論を出してしまうことが、お金が貯まらない結果を生み出すことにつながっているんだ。

 例えば毎日、特売の安いものを買うようにしている、という習慣はとても大切な節約方法だよね。だけど、「安い」というだけで買うと、必要以上に多く買ってしまうなど、総額が通常よりも高くなってしまう場合も生み出すんだ。その結果、使いきれない量を買って、最終的には無駄にするケースが頻発することにもなるんだよ。

 そのため、毎日の買い物をキチンと把握するためにも家計簿に書き出しておいて「毎月の総額」を確認し続けないと、無駄な買い物を減らすことにつながっていかないんだ。

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