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住まい・不動産

高齢ひとり暮らしの「自宅のダウンサイジング」は要注意 経済面、生活面、健康面などで結局はリスク増

高齢者の「住み替えによるダウンサイジング」の落とし穴とは(イメージ)

高齢者の「住み替えによるダウンサイジング」の落とし穴とは(イメージ)

 ある日突然、連れ合いに先立たれて「ひとり」に──そうなる可能性は、夫にも、妻にもある。だからこそ夫婦で元気なうちから「必要な備え」と「やってはいけないこと」を知る必要がある。

 夫婦や家族で長年過ごした自宅には、誰しも愛着があるだろう。

 だが、子供が巣立ち伴侶にも先立たれて独居となれば、自宅が“広すぎて不便”と感じることも増えてくる。

 管理のしやすさを求めて自宅を手放し、適度な広さのマンションやアパートに引っ越して住まいを“ダウンサイジング”する──ひとり住まいの高齢者の選択肢の一つだが、住宅ジャーナリストの榊淳司氏はこう語る。

「私は高齢になってから、無理に住み慣れた自宅を手放すことには反対。もとの家のほうが経済面、生活面、健康面などでリスクが少ないと考えるからです」(以下「 」内のコメントは榊氏)

 独居の高齢男性ほど住み替えによるダウンサイジングは「孤立につながりやすい」と榊氏は言う。

「利便性を重視して郊外の戸建てから駅近のマンションに引っ越したとしても、部屋が狭くなることで子供や孫が遊びに来にくくなる可能性があります。長年ヒエラルキーのなかで生きてきた男性ほど引っ越し先のコミュニティに溶け込むのはハードルが高く、新しい友人もできにくい」

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