キャリア

ほとんどの高齢者は「シニア料金」では動かない 多くの企業がシニアビジネスで見落としていること

 それから、アクティブシニアについては「寂しさが最大の敵」というところからアプローチしていけばいいと思います。前述したように、日本のシニアは異性も含めて友人が少ないという特徴があります。そこで、たとえば仲良しの友人と行くテーラーメイドの旅行などを提案する。旅行つながりでいえば、パッケージツアーをきっかけにしたり、同窓会やSNSなどを入り口にグループやクラスターを見つけたりして、そこからコミュニケーションを取ると大規模な広告・宣伝をする必要がないんです。

 そういうふうにすることで、広告・宣伝より中身のほうにお金を使うことができるようになります。

 シニアの実態をもっと細かく分析・研究して、それに合わせた商品やサービスを提供できれば、この市場はまだまだ開拓できると思います。

(大前研一・著『「老後不安」を乗り越える シニアエコノミー』より一部抜粋して再構成)

【プロフィール】
大前研一(おおまえ・けんいち)/1943年生まれ。マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社長、本社ディレクター等を経て、1994年退社。ビジネス・ブレークスルー(BBT)を創業し、現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長などを務める。最新刊『「老後不安」を乗り越える シニアエコノミー』(小学館新書)など著書多数。

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