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何としても痴漢・盗撮を疑われたくない男性たちの努力 「電車内では鞄を前にしてバンザイ」「女性の後ろではスマホをしまう」

常日頃から痴漢冤罪対策を欠かさない男性もいる(イメージ)

常日頃から痴漢冤罪対策を欠かさない男性もいる(イメージ)

 痴漢や盗撮被害が後を絶たない。警視庁の「令和4年中の迷惑防止条例等違反(痴漢・盗撮)に係る検挙状況の調査結果」によると、令和4年の痴漢検挙件数は前年度(1931件)から約16%増の2233件、盗撮は前年度(5019件)から約14%増の5737件だった。

 痴漢・盗撮被害は個人の尊厳を踏みにじる行為で、断じて許されるものではないが、一方で「冤罪」を恐れている人たちもいる。常日頃から電車内や駅構内で、痴漢や盗撮を疑われないよう、必死の努力をしている男性たちの声を聞いてみよう。

バンザイのポーズが基本、鞄でガードも

 50代男性・Aさん(メーカー勤務)は、「女性から『この人、痴漢です』と声を上げられてしまえば、もし本当は違っていたとしても注目される事実は変わらない。そもそも疑われないように、女性に間違って触れないように、自己防衛は欠かせません」と明かす。

 満員電車では「“バンザイ”のポーズが基本」だと言う。

「鞄を肩にたすき掛けして、吊り革や手すりを両手で持つ。リュックサックなら、前にかかえてその上に両手を置く姿勢を取る。手を降ろしていると下で何をしているかがわからないと捉えられかねないからです。両手を挙げ、“何も触れない”というアピールをすることが大事だと思っています」

 そのうえで、さらなる対策を講じている。

「両手を挙げていても、下半身をすり付けられたと思われたらいけないので、鞄でガードしたり、女性に対して背を向けるように心掛けています。最近では『匂いをかがれた』『息を吹きかけられた』という被害の告発もあるようなので、マスク着用も欠かせません」(Aさん)

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