吉田みく「誰にだって言い分があります」

「今年はサンタにiPhoneをお願いするんだ!」年々エスカレートする中3長女の“あざとい要求”に母が憂える金銭感覚

「本当は親が用意していることを知っていると思うと…」(イメージ)

「本当は親が用意していることを知っていると思うと…」(イメージ)

「いくらサンタさんでも無理だと思う」

「『今年はiPhoneをお願いする』と言い出したので驚きました。いくらサンタさんでも無理だと思うと話すと、『サンタさんは私のお願いは絶対に叶えてくれると思うから期待してるの!』と強い口調で言い返してきて……。今使わせているスマホはまだ使えますし、iPhoneは10万円以上と高額すぎます。

『サンタさんが用意してくれるからお母さんは気にしなくていいよ』なんて長女は言っていますが、本当は親が用意していることを知っていると思うとモヤモヤしますね」

 小2の次女の手前、ユミさん夫婦が「サンタさん」を終わらせることは簡単ではないという。事情をわかっていながら要求してくる長女にはある種の“あざとさ”を感じずにはいられないとユミさんは嘆息した。

「夫に相談しても、『安いものにするよう娘を説得すればいいじゃないか』と他人事のように言って、私に丸投げ。娘は『サンタさんなら私の欲しいものを絶対に持ってきてくれる』の一点張りです。プレゼントが高額すぎるからサンタは来ないかもしれないよと言うと、『最悪』『話しかけないでほしい』と自室に籠ってしまいました」

 今年のクリスマスは親子で揉めてしまうかもしれないと不安だったが、「逆に良い機会になったのかも」と考えるようにもなった。ところが夫の意見はいつの間にか変わってしまい、結果として長女の希望を叶える形で終わりそうだという。

「最初は金額面で難色を示した夫ですが、『最近の中学生ならこれくらいは買ってあげてもいいかもしれない』とコロっと意見を変えてきて……。夫のポケットマネーで買うと言いますが、この先も長女の要求が上がっていくことを想像すると不安だらけです……」

 話によると、ユミさんの夫の収入は平均的なサラリーマンよりも高く、比較的裕福だそうだ。娘のクリスマスプレゼントにiPhoneを購入しても家計が火の車になるわけではないが、ユミさんは長女の金銭感覚がおかしくなってしまうのではと不安がっていた。

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