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住まい・不動産

親の生前から準備しておきたい「実家じまい」の手順 まずは家族会議、認知症対策、相続放棄の検討も

年末年始の帰省の間に家族で話し合っておきたい

年末年始の帰省の間に家族で話し合っておきたい

 親が亡くなった後の実家をどうするか──あまり交通の便が良くない場所に建っていたり、古くて傷みが目立っていたりする実家を放っておくと近い将来、「負動産」となり、大きな負担となりかねない。だからこそ、家族で「実家じまい」の話し合いを進めなくてはならない。

 実家じまいの具体的な手順を別掲のフローチャートにまとめた。参照しながら読み進めていただきたい。【前後編の前編。後編を読む

親の生前から始める「実家じまい」フローチャート

親の生前から始める「実家じまい」フローチャート

親、兄弟姉妹と話す

 まずは「生前の家族会議」からスタートする。NPO法人空家・空地管理センター代表理事の上田真一氏は言う。

「親が元気なうちに、実家をどうしたいか話し合うことが大事です。ただし、切り出し方によっては親が怒ったり、不安感を抱いたりするので、『お母さんはこれからこの家をどうしたいの?』と、親の意向を尊重する聞き方を心掛けることが大切です」

 年末年始の帰省は、話し合いのタイミングとしてちょうどいいだろう。

 話し合いに先立ち、のちに実家じまいする時に余計な手間がかからないように、実家の不動産の名義も確認しておきたい。

 所有者が親ではなく、亡くなった祖父母のままというケースがあるからだ。そうなると、親が亡くなった際の相続手続きで、祖父母の相続人全員の押印が必要になるなど、膨大な手間がかかる。問題があれば、早めに手を打っておく必要があるわけだ。

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