ビジネス

【インバウンドの現場】頑なに母国語で押し通す外国人観光客に困惑する日本人スタッフたち「通じないとみるや手をひらひら」「もっと寄り添う姿勢を見せて」

外国人観光客への対応で話題を呼んだ「かどや」のポスト

外国人観光客への対応で話題を呼んだ「かどや」のポスト

英語で対応しても母国語で返される

 英語以外の言語に戸惑う人もいる。外国人が多く訪れる飲食店店長の40代男性・Bさんは、「英語で接客してもその人の母国語で返されることはよくある」と明かす。

「なるべく英語で伝えても、そのお客さんの母国語でひたすら返されて、まったく会話がかみ合わないことも少なくありません。母国語でゴリ押しされても、どうにもなりません。しかも相手に通じていないとわかると、露骨に不機嫌になられてしまい、なんだかこちらがすごく傷つきます」

 外国人観光客への不満はそれだけではない。BさんはAさん同様、「ここは日本だと言いたい」と声をあげる。

「相手に伝わらないのに頑なに母国語にこだわるのが不思議です。母国語が伝わっていないと判断したら、翻訳アプリなど、何かしら伝える手段に頼ればいいのに……。日本語を使えとは言いませんが、せめて寄り添おうとする姿勢があればな、と思うのは、わがままなことなのでしょうか。

 あと私自身、海外旅行する時は、その国の挨拶や感謝を伝える言葉は最低限覚えて向かうようにしているのですが、彼ら/彼女たちから『ありがとう』とか『こんにちは』といった言葉を聞いたことはあまりありませんね。寂しい話です」(Bさん)

次のページ:「もっとゆっくり話して」と伝えてみる

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。