トランプ関税ショック以降、内需系グロース株に注目が集まっている(Getty Images)
トランプ関税ショックに株式市場が揺れているが、どのような戦略で乗り切るべきか。資産約3億円の億り人・kenmo(湘南投資勉強会)氏は4月以降、投資対象とする銘柄を絞り、中小型の内需系グロース株に注目しているという。どのようなポイントで銘柄選びを進めているのか、話を聞いた。
kenmo氏の著書『5年で1億貯める株式投資』は4月下旬の発売以降ベストセラーとなって注目を集めている。著書では「5年で1億」を達成するために、状況に応じて投資手法を変えてきたと解説しているが、今回の取材ではトランプ関税ショック以降は思い切って投資対象の銘柄を絞っていると明かした。
「期待感」を持ち続けられるかが重要
kenmo氏は、トランプ関税の影響を受けにくい内需系の中小型株に注目し、さらには東京証券取引所のグロース市場改革の影響も考慮して銘柄選びを進めているという。kenmo氏はこう話す。
「グロース系の企業は今、本当にお買い得な銘柄がたくさんあると思っています。ただ、すぐに結果を求めるやり方は避けたほうがいいと考えます。本決算シーズンが終わると7月には参議院選挙がありますが、その後はしばらく大きなイベントがありません。恐らく出来高が乏しい相場展開が続くと考えられます。
そうしたなかでは、“次の決算でカタリスト(上昇のきっかけ)が発現しそうな銘柄”を探すよりも、“この先数年のどこかでカタリストが発現しそうだが、どこで発現するかわからない。それゆえ安く放置されている銘柄”に投資をしたいと考えています。つまり、1~2年先を見据えた視点で期待感が持ち続けられる銘柄を厳選して投資するタームに入ったということです」(kenmo氏、以下「」内は同)