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投資

資産20億円トレーダー・シゲルさん、決算期にさらに先を見据えた投資 株価が低迷する銘柄にも「買い増しチャンス」あり、自分の勘や思い込みでなく指標から判断

シゲルさんこと藤本茂氏は「買い増しチャンス」をどう見極めているのか

シゲルさんこと藤本茂氏は「買い増しチャンス」をどう見極めているのか

 資産20億円超の89歳現役トレーダー・シゲルさんこと藤本茂氏は、企業の決算内容を材料に売買する「決算プレイ」も得意とする。5月の「決算発表ラッシュ」では、トランプ関税の影響を受けた自動車関連銘柄を短期的に売買し利益を上げたという。

 一方でシゲルさんは「決算プレイは一日にして成らずや」と説き、決算期の先を見据えた投資も行う。

次の本決算に向けて安くなったところは買う

 シゲルさんは株価の低迷が続いていた銘柄を、決算を機に見直す場合もある。

 スマホなどIoT関連のミーク(332A)は今年3月にIPO(新規上場)したばかり。IPOで沸騰した後はしばらく見放され、4月には上場来安値をつけるなど株価は低迷していた。

「だけど、IPOの上場後に買う『セカンダリー投資』はここからが勝負。決算には注目していた。5月15日の決算発表で大幅な増収増益が続く見通しがわかってすぐに買いました。27日には新高値をつけたからすでに何回も売買して利益は出ているけど、まだ上に行くやろうから今も買い増しているところや」

 またシゲルさんは、決算期にさらに先を見据えた投資も行なっている。

「決算では前期(2025年3月期)の実績と今期(2026年3月期)の予想が発表されるので、そこまで見て考えなあかんよ」

 それを実践したのが、5月16日に米子会社の業績悪化によって特別損失を計上したアーレスティ(5852)。黒字予想から一転、最終赤字を発表したが、シゲルさんはすかさず買い増した。

「決算発表直後は株価が下がったけど、特損の計上は一時的なもので、むしろ“膿を出し切った”と見るべきや。業績予想を見ると、本業のダイカスト事業(金属の鋳造事業)は堅調に推移しそうやし、今期(2026年3月期)予想も最終黒字を見込んでいる。この先の四半期決算を注視しつつ、来年の5月に発表される次の本決算に向けて、安くなったところで随時買い増していきたい」

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