ファイナンシャルプランナー1級、世界遺産検定1級など多くの資格を保有している西岡孝洋さん
住んでいるマンションを買い替えていくことで、資産を膨らませていく“マンションわらしべ長者”。およそ20年の間に、4回にわたってマンションを購入・売却して住み替え、億単位の資産を形成した元フジテレビアナウンサー・西岡孝洋氏(49)は、自身をそう称している。
当然ながら、“わらしべ”を実現するには、購入時よりも評価額が上がる物件を探す必要がある。東京の不動産価格は上昇が続いているとはいえ、値上がり幅が大きい物件のほうが望ましいのは言うまでもない。西岡氏の物件選びの基準は何か。
「値上がりしそうな物件を探すことは大事ですが、私がそれ以上に大事にしているは、そのマンションに一生住み続けられるかです。それをクリアした物件しか買っていません。仮に今の不動産市場がバブルだったとして、暴落して半値になって残債割れしたとしても、自分が住むのなら関係ない。ローンは家賃だと思って払えばいいわけです。これが一般の不動産投資家と異なるところだと思います」(以下、「」内コメントは西岡氏)
重視するのは「後から変更できない仕様」
一生住んでもいい物件を買うことが、西岡流のリスク回避術である。だから、自分では住まないワンルームやアパート一棟などは買わないという。“あくまで家族で住むこと”を前提に、マンションを選ぶ。
「タワマン選びで主に見るのは、“後から変更できない仕様”の部分です。例えばすべてのフロアにゴミ置き場があるかどうか。アナウンサー時代は海外出張が多かったので、24時間いつでもゴミ出しできるありがたさは実感しています。ディスポーザーの有無、天井のサッシ高が2.4mなのか2.6mなのか、二重床なのか、二重天井なのかなども、後から変更できないので重視して見ていました。」
また、これまでのタワマンライフを振り返ると意外なところが気に入ったポイントだったという。
「住民同士が挨拶をするみたいなソフト面は意外に大事だったかなと思います。どのタワマンもある程度仕様をクリアしていると、ハード面に大きな差はないんです。2軒目の高輪のマンションと3軒目の豊洲のマンションは、住民同士お互い挨拶してなんとなくコミュニティができている気がして、過ごしやすかったですね。『自分の子供がこのマンションに、この地域に戻ってきたいか』ってすごい大事だと思うんです。タワマンが我々だけで終わるのか、次の世代からも愛されるのかの鍵になっている気がするんです。
新築だとわからないですが、中古で買う場合は、掲示板の張り紙や、ゴミ置き場をチェックしていました。マンションの管理が行き届いているかに加え、住民の方の雰囲気を感じ取れますから」
