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キャリア
発達障害の人の「困りごと」解消・仕事術

ADHDの人が抱える「優先順位がつけられない」という困りごとの解消法 タスクを書き出し時間軸・重要軸に分けて整理、周りの人の助けを借りて「仕組み化」しよう

複数のタスクを抱えたときに慌てない方法は?

複数のタスクを抱えたときに慌てない方法は?

 複数の仕事やタスクを抱えていると、どれも同じくらい重要に見えてしまう。「これも急ぎ、あれも急ぎ」。そう感じているうちに、何から手をつけていいか分からなくなってしまう。これは、ADHD(注意欠如・多動症)の人が抱えがちな「優先順位がつけられない」という困りごとだ。では、どう対処すればよいのだろうか。障害者の社会復帰を支援し、YouTubeチャンネル「発達障害しごとラボ」を運営する柏本知成氏の著書『ポストが怖くて開けられない! 発達障害の人のための「先延ばし」解決ブック』から「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」に陥らない方法を解説する。【全3回の第2回。第1回から読む

ADHDの人はなぜ「優先順位がつけられない」のか?

「期日通りに終わらない」とパニック。
「お願いしたのに、やってないの!?」といったトラブルの原因に。

 これはけっして「やる気の問題」ではありません。ADHDの人にとって、非常によくある課題「優先順位がつけられない」ことが原因です。

 私たちは毎日、いろいろなことを考えて行動しています。

 たとえば、「明日の準備をしなければ」「課題をいつまでに終わらせよう?」「取引先までどうやって行こう?」など、多くのことを頭の中で整理しています。

 脳には、こうした「計画を立てる」「行動を管理する」「自分をコントロールする」といった司令塔のような働きをする部分があります。脳の部位で「前頭葉」に当たるところが司り、専門的な言葉では「実行機能」と呼びます。

 その中でも、「時間の流れを把握すること」や「複数のタスクの重要度を比較すること」に困難さを感じます。

 たとえば、締め切りまでの時間を直感的に把握することが難しかったり、「1週間後」「1か月後」といった期間の実感がわきにくかったりします。

 また、緊急度の高いものの判断が困難です。

 その日に頼まれた仕事、日々の業務、交通費精算……すべてのタスクが同じように重要だと感じてしまいます。

 情報を整理して、優先順位をつけることに苦手意識があるのです。

次のページ:複数のタスクを前にパニックになったらやるべき3つのこと
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