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キャリア
脳のパフォーマンスを低下させる「多忙感」

「用語が出てこない。疲れてるのかな?」脳のパフォーマンスが低下する“多忙感”の3大症状は「物忘れ」「ボーッとする」「あっという間に時間が過ぎる」…その原因となる脳の仕組みを解説

多忙感3大症状【3】「あっという間に時間が過ぎる」

「もうこんな時間……」

 気がついたら予定していた時間をオーバーしている。時間管理アプリを使っても、アラームをセットしても、なぜか時間の感覚がずれてしまう。

 実はこの時間感覚のズレ、多忙感によって脳の時間感覚が狂っていることが原因です。私たちの脳には「時間細胞」という特殊な細胞があります。

 フレックスタイムやリモートワークが普及した現代では、職場全員が「定時に作業を終える」という環境は少なくなりました。「定時」という強制力がなくなると、作業の時間配分はすべて自分に委ねられます。

 そこで私たちは、この時間細胞を頻繁に使うようになったのです。時間細胞は、1秒、2秒と機械的に時間を数えているわけではありません。

「この作業を始めてからそろそろ20分くらい経ったかな」
「駅から会社まで歩いたから10分くらい経ったかな」

 というように、そのときの作業の進行具合で相対的に時間を計算してくれています。

 ところが多忙感が進むと、この時間細胞が攻撃されて正常に働かなくなります。すると、「あと20分」のはずが、体感的には「まだまだ時間がある」ように感じたり、逆に「もう時間がない」と焦ったりするのです。

(シリーズ第1回から読む)

※菅原洋平・著『多忙感』(サンマーク出版)より一部抜粋して再構成

『多忙感』著者の菅原洋平氏

『多忙感』著者の菅原洋平氏

【プロフィール】
菅原洋平(すがわら・ようへい)/作業療法士。ユークロニア株式会社代表。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集めている。主な著書に、14万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)、12万部突破の『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法』(文響社)など多数。

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