自身の投資ノウハウを詰め込んだ(撮影:五十嵐美弥)
2月からの“高市相場”で日経平均株価が5万8583円の史上最高値を記録した途端、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃が開始され、世界の金融市場が不安定化している。個人投資家にとって、こうした事態に必要になるのは、株価の上がり下がりに惑わされない、筋の通った投資方針だろう。先日上梓した『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』(文藝春秋刊)が話題の元衆議院議員で投資家の杉村太蔵氏は、日本や世界が解決すべき社会課題が示される政府の「骨太の方針」にこそ、投資先選定のヒントがあるという。そこから導き出した具体的な注目銘柄について、杉村氏に聞いた。
「推したい企業の株を持ち続ける」投資を
民主党から自民党への政権交代時に、輸出関連株と日経225ETF(上場投資信託)への投資とFX(外国為替証拠金取引)での円売りで数千万円の利益を上げ、それを不動産投資に回して5年後には2億円弱の売却益を得たという杉村太蔵氏。外資系証券会社に2年間勤務した経験と国会議員として得た知識を活用して、今も株式投資を続けている。
その投資手法をまとめた新著『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』(文藝春秋)では、社会課題解決に官民一体で取り組む日本型の国家資本主義においては、政府が掲げる「骨太の方針」が投資先選びの指針になると説いた。著書で挙げている注目銘柄は、誰もが知っている大企業が多く、長期投資を勧めているが、やはりそれが投資の王道ということか。
「大企業の株を勧めるなら日経225ETFやS&P500のようなインデックス投信でいいじゃないかと言われたりします。それらは貯金に近くて、資産形成には有効ですが、さまざまな企業を寄せ集めた福袋のようなもので、自分にとって必要のないものも一緒に混ざっている。
その分、リスクが低いわけですが、私は株式投資を“推し活”にたとえていて、これからの社会をよくする、社会課題を解決する企業を応援するという気持ちで、投資をする。ですから、より純度を高めて、推したい企業の株を買い、株価が多少上がり下がりしても動ぜず、それこそ永遠に売らないつもりで持ち続けることを勧めています」(杉村氏・以下同)
