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ライフ

パチンコメーカーがアニメへの制作関与を深める狙い 藤商事はアニメ関連子会社を設立、遊技機メーカーが“アニメの専門家”になるのが不可欠な事情とは

アニメファン開拓を狙うパチンコ業界(イメージ)

アニメファン開拓を狙うパチンコ業界(イメージ)

 現在のパチンコ・パチスロ業界において、切っても切れない関係にあるのが「アニメ」の存在だ。毎週のようにパチンコホールに導入される新機種の大半がアニメ作品を題材とし、ファンの多い人気アニメを遊技機化することが集客にもつながる。アニメ作品の制作に積極的に関わる遊技機メーカーも登場するほどだ。

 遊技機メーカーの藤商事は4月、アニメ関連事業を手掛ける完全子会社「Gene Entertainment」を設立した。事業内容はアニメ作品の音響制作、音声関連コンテンツの企画・プロデュース、アニメ作品の企画・プロデュース、アニメ作品への出資など。パチンコ・パチスロ業界に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が説明する。

「近年の藤商事は、遊技機メーカーの中でも特にアニメ作品やライトノベル作品を題材とした遊技機を多くリリースしています。『とある魔術の禁書目録』や『とある科学の超電磁砲』などの“とあるシリーズ”や、『FAIRY TAIL』といったシリーズが人気で、最近では『女神のカフェテラス』のパチンコも人気です。

 藤商事のパチンコ『e女神のカフェテラス』。ヘソ入賞口の釘が広くなったことで通常時のストレスを軽減

藤商事のパチンコ『e女神のカフェテラス』。ヘソ入賞口の釘が広くなったことで通常時のストレスを軽減

 また、同社は2024年に『animeblast』というプロジェクトを立ち上げ、YouTubeでアニメ関連の番組を手掛けるなど、アニメに関する情報発信にも積極的です。今回設立された子会社は、アニメIPへの造詣をより深めることが狙い。単純に遊技機化を目的としたアニメ作品の制作に関わるだけでなく、アニメ業界への貢献という目的も強く感じられます」(以下、「」内同)

アニメファンの取り込みを狙うパチンコ業界

 パチンコ・パチスロ業界では、アニメファンへの訴求が課題で、さまざまな取り組みもなされている。今年5月2・3日には、全国のパチンコホールにて若年層や未経験層をターゲットとした、「推しパチの日・推しスロの日」(通称:推しの日)というイベントのプレテストが開催。遊技機の題材となっているアニメ作品の限定景品が提供された。また、遊技機メーカーのニューギンは今年1月、アニメ作品とのタイアップ機を通して、若年層の新規ユーザー開拓するための「A.P.Pプロジェクト」を立ち上げた。

「推しの日の限定景品は、いわゆる“アクスタ”と呼ばれるアクリルスタンドも多く、アニメファンを強く意識したものとなっていました。またニューギンの『A.P.Pプロジェクト』から登場したパチンコ機『eリコリス・リコイル』は斬新なスペックでパチンコユーザーからも好評ですが、演出面でも作品の魅力を十分に発揮しているということで、コンテンツのファンにも受け入れられているようです。

 パチンコ・パチスロ業界がアニメファンへ向けて強くアピールをするなかで、藤商事のようにアニメ制作に積極的に関わるメーカーが出てくるのも、自然な流れでしょう」

次のページ:今や遊技機メーカーにとって不可欠な“アニメの専門家”になること

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