株式会社トリドリCEOの中山貴之氏(撮影:杉原賢紀)
総務省が実施した情報メディアの利用時間に関する調査(2025年発表)によると、平日、休日とも全年代で平均利用時間が最も多かったのは、テレビでも新聞でもなく、「インターネット」だった(平日181.8分、休日183.7分)。特に10代と20代はSNSや動画投稿・共有サイトに最も多くの時間を費やしている。そうしたなか、動画投稿サイトやSNSの「個による発信」に注目して事業を展開するのが、株式会社トリドリ(以下、toridori)だ。「インフルエンサーマーケティング」を掲げて、主力サービスである『toridori marketing(トリドリマーケティング)』を軸に2022年に東証グロース市場に上場を果たした同社創業者の中山貴之・代表取締役社長CEOに話を聞いた。(取材・文/池田道大)
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「個人の影響力」を肌で感じたアパレル店員時代
インターネットユーザーのなかには、品物やサービスを選ぶ際に口コミを利用したり、自分が信頼し、共感する個人のXやInstagram、YouTubeなどの投稿情報を頼りにする人が増えている。SNSなどを通じた情報発信で大きな影響力を持つ個人は「インフルエンサー」と呼ばれ、フォロワーを中心に多くの人々の意思決定に影響を与えている。
そこで登場したのが、インフルエンサーを活用した商品やサービスのPRだ。「インフルエンサーマーケティング」と呼ばれるこの手法は、テレビや新聞などを利用する人が減少するなか、効果的に売上を伸ばし、知名度を上げるPR手段として多くの企業が利用している。
そうしたインフルエンサーマーケティングをメイン事業に据えて成長を続けているのが、東京・渋谷に本社を置くtoridoriだ。同社の創業者で代表取締役社長CEOの中山貴之氏は、『週刊ポスト』(2025年7月18・25日号)が有価証券報告書などをもとに保有株の時価総額から算出しまとめた「平成生まれの億万長者番付」で14位(保有金額39億円)にランクインした(関連記事参照)。今後の活躍が期待される若手起業家のひとりである中山氏に、これまでの歩みとtoridoriの事業内容、今後の展望などについて詳しく聞いた。
