Rickyさんが実践する「株コレクター投資術」の大きなメリットとは(写真:イメージマート)
「今後増配が期待できる銘柄を一切売らないで増配の恩恵を享受する投資スタイル」で年間800万円超の配当収入を得ている億り人、個人投資家・Rickyさん(50)は、自身のことを「株コレクター」と称する。
売買を繰り返す「株トレーダー」の対義語として、買った株を一切売らない「株コレクター」を自ら造語したRickyさん。この「株コレクター投資術」を実践してみると、大きなメリットを享受できることを発見したという。
それはどんなメリットなのか。自身の投資手法と保有79銘柄を公開した話題の新刊『年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門』(KADOKAWA)より一部抜粋・再構成して紹介する。
売り時の見極めは難しい
「株コレクター投資術」のメリットとしてまず挙げられるのは、優良銘柄を安く買うことだけに集中できるという点です。
・3か月に1回の定期的な銘柄選定と買い時の見極め、そして打診買い。
・急落局面が来れば多めに買付、暴落が来ればさら大きく買い増していく。
・買付後は大きな異変がないか決算を大まかにチェック。
基本的にやることはこれだけです。売買差益を狙うスタイルだとそうはいきません。作業量は数倍に膨らみます。
いずれ売却することが前提ですから、上記に加えて保有銘柄の決算もより詳細なチェックが必要ですし、割高になった銘柄の売却と割安銘柄への乗り換え作業が加わります。
これが私は特に難しく感じます。
株価が割高な水準で推移している時は、他の銘柄も基本的に割高であることが多く、よほど明確な基準に基づいた割安度判定ができないと、乗り換えは失敗します。
売ってしまった銘柄がその後も上昇を続け、新規で組み入れた銘柄がなかなか上がらないという経験をした方も多いでしょう。あるいは、売却後に下げたところで同じ銘柄に、再INをしようと考えるかもしれません。
しかし、自分が売ったところが天井である可能性は低いです。
結局、何もせずそのまま保有していれば良かったという悔しい思いをした方もたくさんいることと思います。それほど売り時の見極めは難しいのです。
増配に力を入れる企業が急増
株コレクター投資術なら、「買いだけに集中できる」というメリットがあります。それ以上に大きいメリットだと感じたのは、「増配の恩恵を最大限受けられる」という点です。
特にリーマンショック以降は株主還元強化の流れが強くなり、それまで以上に増配に力を入れる企業が急増しました。この点は、想定外の喜びでした。私がやったことといえば、買付後ただホールドしていただけです。それなのに、結果として配当が年々増えていきました。
どんなに増配に勢いがある銘柄を持っていても、利確してしまった時点で、その恩恵を受けることはできなくなります。
内心では、「私の銘柄選定スキルが素晴らしかったから!」と自慢したいところなのですが、そうではなく日本株全体が大増配時代を迎えていたというのが事実です。
下記の三菱、三井、住友グループの中核企業の配当推移を見てもわかるように、日本を代表するような大企業でも増配の勢いは加速しています。
三菱、三井、住友グループ企業の配当推移(『年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門』より)
特に、2020年のコロナショック以降はその流れが顕著です。

