「10年後に発展する駅ランキング」で1位の勝どきは築地市場跡地の再開発の恩恵も(写真:イメージマート)
東京の湾岸エリアにそびえ立つタワーマンションに住むことは、ある種の憧れの眼差しを向けられてきた。2000年代に入ってから埋立地を中心に開発が進み、当初は比較的手の届きやすい価格帯で販売されていたが、近年の不動産価格の高騰によって状況は一変。いまや築20年前後の中古物件でさえ、新築分譲時を大きく上回る価格で取引されている。
しかし、その“湾岸タワマン市場”にも変化の兆しが見え始めている。これまで価格上昇を支えてきた海外投資マネーの流入に陰りが見え、成約件数は伸び悩んでいると報じられることもある。さらに日銀の利上げによって住宅ローン金利も上昇が見込まれる、実需層の買い控えも懸念されるなかで一部では「湾岸タワマン暴落説」まで囁かれている。
ただ、不動産コンサルタント会社・リーウェイズが算出した「10年後に発展する駅ランキング」では、湾岸エリアの勝どき(都営大江戸線)と月島(東京メトロ有楽町線)が1位、2位にランクインし、豊洲(東京メトロ有楽町線)も5位に入った。将来的に人口が増えて発展するエリアであれば、不動産価値は下がりにくいと考えられる。なぜ“暴落説”が囁かれる湾岸エリアの駅が上位を占めているのか。年間200以上の物件を取材する住宅評論家の櫻井幸雄氏が分析していく。
不動産の市場価格をAIで分析するリーウェイズは、国交省のシンクタンクである国土技術政策総合研究所が2024年に公表した「将来人口・世帯予測ツール」をもとに、全国の駅ごとの人口増減を予測。2025年と2035年の数値を比較し、10年後の人口増減率を駅ごとに算出した。東京都で人口が増えると予測される駅をランキング化したベスト200は別表の通りだ。
