閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
葬祭のプロが考える「これからの葬儀」
遺体保全のリアルな現場

ドライアイスを使わず遺体を保つ「エンバーミング」が日本でも普及 1~2週間は問題なく保全できるメリットの反面、ネックとなるのは15万~25万円の費用

エンバーミングのメリット・デメリットとは(イメージ)

エンバーミングのメリット・デメリットとは(イメージ)

 前編では遺体処置を軽視していたことによる取り返しのつかない失敗と、ドライアイスによる遺体保全の実際について解説した。一方でドライアイスによって遺体を冷やすことなく状態を保つ方法が、日本にも定着しつつあることをご存じだろうか。今回は、遺体保全の歴史とエンバーミングという処置方法について、葬儀業界歴約30年、1級葬祭ディレクターの赤城啓昭氏がくわしく解説する。【前後編の後編】

遺体処置の歴史

 ドライアイスの販売は、1925年にアメリカでドライアイスコーポレーションが、固体炭酸にドライアイスという名前を付けて売り出したのが始まりです。今や一般名称になったドライアイスですが、元々商品名だったのです。その数年後、日本でも販売が開始されました。遺体に使われ始めた時期ははっきりしませんが、少なくとも1970年頃には普及していたようです。

 ではそれ以前に遺体の処置はどうしていたのかというと、効果的な手段はありませんでした。できることと言えば、変化しつつある遺体を人目に触れないようにするために

・早めに棺桶に納める
・早めに火葬する(とはいえ1884年の段階で24時間以内の火葬は禁止されていた)
・線香や香をたいて臭いをごまかす

 ぐらいだったようです。

 私がこの業界に就職した1990年代にはドライアイスに加え、遺体安置用の冷蔵庫が既に普及していました。ミステリー系のドラマや映画で、警察施設内の冷蔵庫に遺体が納められているシーンを見た人もいるでしょう。

次のページ:ドライアイスを使わないエンバーミングとは
関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。