なんで、私ばっかり…(イメージ)
近年は厳しい指導とパワハラの線引きが強く意識される一方、職場や学校には、「なぜかいつも怒られる人」がいる――。他の人も同じことをやっているのに“代表して怒られる”という感じだ。そんな経験をしてきた人たちは、何を思っているのか。また、特定の人を選んで怒る側は、どのような考えからそうしているのか。怒られる側・怒る側、双方の意見と思いを聞いた。
ルールを破ったわけもないのに「顔が笑っている」と叱責
現在法曹界で働くSさん(40代/男性)は、学生時代、典型的な“怒られ役”だった
「小学校から高校までサッカーをやっていましたが、どの監督にも、いつも怒られていました。チーム全体への注意がされていても、最後に怒られるのは何故か自分。ルール破りや遅刻などはしていないのですが、ヘラヘラしているのが気に入られなかったんじゃないかと。『顔が笑ってる!』とかね。元がこういう顔なんだよと思っていたけど、チームの中心選手だったので、たしかに調子に乗っていたところもあったかもしれない。教室でも家でもバイト先でもそんな感じで、怒られるのが当たり前みたいな生活だったので、もう『何を言われても何も感じない』という状態になりました(笑)」
叱責を受け流していたSさんとは対照的に、「イヤだった」と苦い記憶を述懐するのはフリーターのYさん(30代/女性)だ。
「いつも怒られ役というのは、まさに私のことです。学生時代、授業中でのこと。喋っているのは私じゃないのに、『おしゃべりうるさい!』と注意されるのはいつも私でした。たしかに私は声がよく通るタイプで、でもそれを自覚しているからこそ、授業中は絶対に静かにしていたんです。理不尽だと思いながらも、『私じゃないです』なんて反抗すればクラスメイトに角が立ちそうだし、先生からは『そういうところがうるさい』とか言われそうなので、いつも黙って下を向いていました。全然納得してなかったです」
