西武新宿線の急行停車駅でありながら、都心からの距離が価格を抑えている「田無」(写真:イメージマート)
東京23区の中古マンションは近年、投資マネーの流入などを背景に価格高騰が続いてきた。しかし、政府による不動産取引の実態把握の強化や投機的取引への抑制策に加え、物価高や金利上昇に伴う住宅ローン負担の増加が購入意欲を冷やし、市場には調整の兆しも見え始めている。
とはいえ、不動産調査会社・東京カンテイの発表によると、東京23区の7月の中古マンション平均価格(70平米換算)は1億2724万円、市部を含めた東京都全体でも1億1301万円と、依然として高水準にある。
共働き世帯が増えるなか、世帯年収700万円台~900万円台は住宅購入を考える層のボリュームゾーンともされる。住宅評論家・櫻井幸雄氏は、この年収帯でマンション購入価格を考える場合、「6000万円台」がひとつの目安になると指摘する。
「『世帯年収の7~8倍』が現実的な目安になってきます。世帯年収が700万円台~900万円台だと、マンション購入価格の目安は6000万円台くらいが上限になってくるでしょう。7000万円を超えるとちょっと厳しいかなと思います」(以下、「」内は櫻井氏のコメント)
では、6000万円台を上限に東京都内で3LDKを探すなら、どこに目を向ければいいのか。
【プロフィール】
櫻井幸雄(さくらい・ゆきお)/1954年生まれ。住宅情報誌の記者を経て独立。年間200件以上の物件を取材する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析に定評のある住宅評論の第一人者。『買って得する都心の1LDK』(毎日新聞出版)など多数の著書がある。
Xアカウント:https://x.com/sakuraiyukio
取材・文/剣慧人
