月額5400円増なら20年間で約130万円に
何より、社会保険に加入すれば、将来の老齢厚生年金の受給額を大きく増やせる可能性がある。
「同様に月額賃金10万円で、例えば10年間厚生年金に加入すると、増える年金は年額約6万5000円、月額5400円ほど。“たった5400円か”と思うかもしれませんが、終身で受け取れば、総額は決して小さくありません。例えば、65才から85才まで20年間の合計は約130万円にもなります」(北村さん)
高収入な職種を狙って就職・転職活動するのも選択肢となる。また、介護や警備といった人手が不足しがちな業種は採用されやすく、資格を持っていればさらなる強みになる。ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんが話す。
「ケアマネジャーなどの資格を持っていれば採用されやすくなるほか、採用後にも給与アップが目指せます。小売り業やサービス業でもシニアの活躍の場は広がっているので、資格や経験を生かせる分野はたくさんあるはず」
「繰り下げ受給」と「余裕資金の運用」で増やす
65才以降も収入や預貯金に余裕があれば、年金の受け取りを遅らせる「繰り下げ受給」で、年金額を増やすのも一手だ。
「公的年金は、受給開始を1か月遅らせるごとに0.7%ずつ、受給額を増やせます。例えば、5年繰り下げれば42%も年金額を増やすことができる。繰り下げは夫婦一緒にする必要はなく、老齢基礎年金と老齢厚生年金は別々に繰り下げられるので、収入や健康状態、預貯金などを考えて組み合わせましょう」(三原さん)
年金の一部を運用に回す方法もある。
「生活費の土台は公的年金で固めた上で、余裕資金の一部を運用に回すことをおすすめします。
ただし、最低でも生活費を確保した上で、今後10年以上使う予定のないお金を投資信託などで分散投資しましょう。一方、退職金などまとまったお金を一括で投資に回すのはリスクが高すぎるため、絶対に避けて」(北村さん)
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【つづきを読む→】老後夫婦の年金生活“基礎的な生活費”月20万円のうち自由に使えるお金を左右するもの
※女性セブン2026年9月24日号