住まい・不動産

かつての憧れの街「新百合ヶ丘」が抱えるウイークポイント

“第一世代”は団塊世代が中心

 そんな新百合ヶ丘ですが、気になるのは“世代交代”です。新百合ヶ丘駅一帯に広がる丘陵地帯の開発が始まったのは1970年代なかばで、そこに居を求めた“第一世代”の中心は、団塊世代かその少し上。そういった住民がこぞってリタイアする時期に差し掛かりました。

 都心回帰が進む今、新百合ヶ丘に多く建つ「都心から遠いが敷地は広い」という家は、トレンドから外れています。となると今後は、1980年代前半からバブル前後に建てられた築古の一戸建ての空き家が増えてきそうで、そのあたりはウイークポイントと言えるでしょう。駅前は多くの人で賑わっていますが、街全体にこれ以上の開発の余地は少なく、現状維持が目標になるかもしれません。

 出張や旅行する際に面倒なのは、考慮すべきポイントです。新幹線に乗るには新横浜まで出なくてはならず、乗るまでに小一時間。東京駅までも1時間はかかります。羽田、成田のいずれへもリムジンバスが出ていますが、羽田までは1時間以上、成田へは軽く2時間以上かかります。

 とはいえ総合的に見れば、駅前に綺麗な町並みが広がり、買い物はほぼその周辺で済みます。住民の平均収入が高く、そういった層向けのレストランや洋菓子店、パン屋などもあり、都心に出ることなく贅沢感を味わうことも可能。昭和音楽大学や日本映画大学など、芸術系の学校があって文化的な関心も高く、教育にも熱心な土地柄なので、子育てをするには良い環境だと言えるでしょう。

 家賃相場を見ると、ワンルーム・1K・1DKは6.37万円(ライフルホームズ調べ。10月26日時点)で、隣駅の柿生や百合ヶ丘より1万円以上高くなっており、新築マンションとなると、70平米で5000万円前後はします。住環境は良い街ですが、家賃や物価がやや高く、生活するにはお金のかかる街かもしれません。

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