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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「若者の飲み会離れ」を嘆く中高年、ただ相手にされていないだけでは?

「若者の飲み会離れ」は本当か?

 ここ何年も「若者の酒離れ」や「若者の飲み会離れ」が聞かれますが、これにはあまり実感がないんですよね……。筆者(ネットニュース編集者・中川淳一郎、45歳)は今年は150回ぐらいは飲み会していますが、そのうち多分130回は自分よりも若い人しかいない飲み会です。

 ネットの議論で毎度盛り上がるのは「『飲み会も仕事のうち』と言うのならば残業代を出してくれ!」という若者による抗議です。いやいや、「飲みニケーション」でしょうよ、いやいや、それくらい参加しましょうよ、みたいなたしなめる声はあるものの、むしろ「残業代を出す」方が筋が通っていると評価される向きがあります。

 少し考えてみたのですが、実際は「若者の飲み会離れ」ではなく、「若者の『職場飲み会』離れ」ではないでしょうか。飲み会をやるにしても、かつては職場単位が多かったと記憶しているのですが、ここ何年も職場に限った飲み会って少ないな……と感じます。

 例えば先日、私が参加した飲み会は、大学生(男・21歳)、大学講師(女・30歳)、出版社社員(男・44歳)、フリーランスの編集者(男=私のこと・45歳)といったメンバーでした。あとは、6つのウェブメディアの編集者が6人で飲んだり、たまたまツイッターで知り合った会社員の若者と飲んだりもします。自分にとっての得意先であるA社の2人が、仕事を発注している私ともう一人のフリーライターと4人で飲んだりもします。

 いずれも若者だらけです。A社の飲み会については、同僚や上司ではなく、我々のような外注の人間とざっくばらんに話したいということで誘ってもらっています。

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