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食品ロスは年間643万トン 形や色が悪いだけで廃棄される“規格外”野菜も

今年はキャベツが豊作で、輸入ものとクラッシュし価格も大暴落したという

今年はキャベツが豊作で、輸入ものとクラッシュし価格も大暴落したという

 5月24日、まだ食べられる食品を廃棄する“食品ロス”の削減を目指す「食品ロス削減推進法」が成立した。農林水産省によると、2015年度の日本の食品廃棄物は年間2759万トンで、そのうち、“食品ロス”は年間643万トンにのぼるという。国民1人あたり、毎日茶碗1杯分のご飯を捨てている計算になる。

 しかし、食料自給率(カロリーベース)はたった38%、農林水産物の輸入額は約8711億円(2018年)と、今や輸入食品なしで日本の食卓は成り立たない。その一方で、日本の畑では出荷できない野菜が今日も朽ちていくという矛盾を抱えている。快晴の5月、神奈川県・三浦半島の「ブロ雅農園」を訪ねた。

 豊かな土壌と温暖な気候、さらに相模湾からの潮風を受けて育った三浦半島の野菜は、「三浦野菜」というブランドとして有名だ。大根、キャベツ、すいか、かぼちゃが代表的だが、ほかにもさまざまな品種が栽培される野菜食材の宝庫。JAよこすか葉山直営の「すかなごっそ」や「長井海の手公園 ソレイユの丘」併設の直売所をはじめ農産物の直売所が充実しており、地元や近隣市町はもとより、関東近郊の一流シェフたちがこぞって、朝穫れ野菜を箱買いに訪れることでも知られる。大手スーパーやデパートと直接契約している農家も多い。

 三浦半島に18か所の畑を管理するブロ雅農園代表の鈴木雅智さん(37才)も、そんな農家の1人。東京農業大学で土壌学と環境保全型農業を学んだ後、農業高校で11年間、教職に就いた。2016年に家業の農業を継ぐことを決心。現在、農薬の使用を極力避け、有機質肥料を使用した野菜を年間100種類以上栽培している。

「三浦産の野菜は形や色が美しいことが基本ですから、うちは農家としてそもそも規格外ですね(笑い)」と鈴木さん。

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