投資

iDeCo制度改正でさらに使いやすく 夫婦で運用するとこんなにお得

人気の最大の理由は3つの「税優遇制度」

 イデコ人気の最大の理由は、3つの「税優遇制度」だ。具体的にいうと、1つ目は、掛け金全額が所得控除の対象になること。2つ目は運用益が非課税になること。3つ目は受け取る際にも税金の控除を受けられること。

 1つ目の所得控除によって、税金はどれほど安くなるのか。

「会社員や主婦は月に2万3000円、自営業の人は月に6万8000円までお金を拠出できます。たとえば、年収120万円のパート主婦が、月2万円を積み立てた場合、1年分の掛け金24万円を所得から差し引いて所得税と住民税が計算されるため、その分税金が安くなるのです。本来納める税金3万500円が、『無税=0円』になります」(同前)

 夫もイデコに加入した場合、その節税額はもっと大きい。

「年収500万円の夫がイデコに毎月2万3000円を掛けた場合、節税額は年間5万5200円。前述の妻の分も合わせると、20年間で夫婦2人の節税額は合計171万4000円にもなります」(同前)

 2つ目の「運用益の非課税」について、イデア・ファンド・コンサルティングの吉井崇裕さんも続ける。

「通常、運用で得た利益には約20%の税金がかかりますが、イデコはこれもかかりません。前述の夫婦が年3%の利回り(利益率)で20年間運用すると、元本1032万円が20年後には1408万円になる。増えた利益376万円に対して課されるはずの約76.5万円が手元に残るのです。所得控除の節税分と合わせると、合計約547万円も得します」(吉井さん・以下同)

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