カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

3月は円高、5月は売り… 季節要因に関する相場のアノマリーを解説

 また、5月は「セルインメイ(5月に株を手放せ)」という相場格言があるように、株式市場は下落しやすいと言われています。これは主な外資系企業が5月に本決算を迎えることが原因のひとつと言われています。外資系企業も日本企業と同様に、本決算を前に保有するポジションの利益確定や損失確定を行います。過去の値動きを見ると、外国人投資家は4月に日本株を買う傾向があり、本決算を前に相場を持ち上げ、状況を良くしたところで売り抜けようという目論見もあるかもしれません。

 そして、8月のアノマリー「夏枯れ相場」も投資経験者の間ではよく知られています。日本ではお盆休み、海外勢もサマーバケーションと、同時期に国内外で長期休暇を取る人が多くなるため、8月の下旬ごろまで市場参加者が減少し、相場は閑散とします。1年の中でも上値が重くなりやすいことが特徴です。

 このように主なアノマリーを把握しておくことで、特定の時期に市場参加者がどのような動きをするのか、またそれに伴い相場がどのように変動するのか、といった予測を立てやすくなります。私の場合はチャート分析を中心にトレードを行っていますが、チャート上の売買サインとアノマリーが合致していれば、より確度が高いと考えてエントリーを検討するようにしています。投資を始めるにあたっては、季節要因に関する特徴的なアノマリーは頭に入れておくとよいでしょう。

【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/

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