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おひとりさま生活に義理の人付き合い不要 お中元お歳暮もやめていい

2020年11月6日 16:00

老後の一人暮らしは、年賀状・お中元などの慣例を見直す好機
老後の一人暮らしは、年賀状・お中元などの慣例を見直す好機

 配偶者と死別したり、あるいは自立したりしたことによって、「おひとりさま」となる女性は少なくない。「おひとりさま」となったなら、それまでとは生活も変わるだろう。やるべき家事も減り、使うお金も減るかもしれない。そして人間関係もシェイプアップされるのだ。

 一般社団法人シニア生活文化研究所代表理事で「没イチ会」代表の小谷みどりさんは、物理的なものだけでなく、「人間関係も夫や子供がいた頃の関係をそのまま継続する必要はない」と話す。

「夫の親戚とのつきあい方が大きく変わりました。これまでは“嫁として”という意識から、帰省したり連絡を取ったりしていましたが、姑とは頻繁に連絡を取り合うもののきょうだいや姪甥とは何年も会っていません。夫が旅立ったら親戚関係も終わるのだから、義理で付き合うのはやめようと思ったのです」(小谷さん)

年賀状で1年の1%を使う

東大名誉教授で社会学者の上野千鶴子さん(時事通信フォト)
東大名誉教授で社会学者の上野千鶴子さん(時事通信フォト)

 東大名誉教授で社会学者の上野千鶴子さんは、年賀状そのものを「20年前にスッパリやめた」と言う。

「以前はデザインを考えて、一人ひとりに一筆書いて、正月を迎えて出していない人から年賀状がくるとそれに返事を出して。考えてみたら、年賀状のために3日も4日もかけていたんです。あるとき、ふと“1年365日のなかで3、4日ということは、私は年賀状のために人生の1%を使っているんだ”と思い、“今年で年賀状は失礼いたします”と言ってやめました。当初は“不義理だ”“社会人として失礼だ”なんて言われもしましたが、それでも痛痒を感じません」(上野さん)

 同居していた母親を5年前に見送り、子供は独立したという料理研究家の谷島せい子さんも、いまは出していないと声をそろえる。

「お料理スタジオを開いているので、年賀状の量がものすごかったんです。書いて出すことそのものが大変でしたし、量が多いゆえに、身内に不幸があったかたに間違えて出してしまう可能性もありました。そこで60才を機に、すべてやめました」(谷島さん)

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