吉田みく「誰にだって言い分があります」

回転寿司ファンの一家「Go Toイートさえなければ…」の恨み節

「Go Toイート」キャンペーン対象店で飲食する人たち(時事通信フォト)

 予約サイトがダメなら電話をすれば大丈夫かもしれないと思ったこともあり、実際に問い合わせをしたことも。だがそこでも「本日の予約はいっぱいで……」と、断られてしまうばかりだったという。

「結局、Go Toイートのポイント付与を行っていない回転寿司店に行くことが増えました。予約は取れるのですが、正直、自宅から遠いんです」

 今まで利用していたポイント付与対象の回転寿司店Aは徒歩で行ける範囲にあるそうだが、最近行きはじめたという回転寿司店Bは車で15分ほどの距離にあるとのこと。ガソリン代のことなども考えると、回転寿司店Aへ行っていた時のような頻度では足を運べないと嘆いていた。

「息子はこのような事情は知りませんので、『○○君はお寿司屋さん行ったんだって! 僕も行きたい!』と言ってきます。親としてはできる範囲で叶えてあげたいのですが、いつも望み通りにはしてあげられるわけではなく、ちょっと切ないです。Go Toイートさえなければ、こんなことにならなかったのに……」

 回転寿司店AでGo Toイートも活用して……というのも考えたそうだが、その予約が「1週間以上先」となってしまうとなると、スマートフォンを操作する手が止まり、ため息が出てしまったという。

 ポイントのキャンペーンについては予算に達したことから、主要予約サイトが11月14〜15日で相次いでポイントが付与される新規予約を終了した。これを機に、鈴木さんの抱える悩みも近く解消されると思いきや──。

 政府によると、付与されたポイントの9割は未使用であるという。実際、ポイントを使える店ではまだ予約が取りにくい状況が続いているようだ。

 回転寿司に限らず、Go Toイート以前からお店のファンだった人にとっては、まだ足を運べない日々が続きそうだ。

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