ライフ

年末年始のホールにも活気なく… パチンコ業界が陥る泥沼の悪循環

 ユーザーの声に耳を傾けてみる。都内に住む40代の男性会社員・Aさんは、こう話す。

「毎年、年末年始は暇なので、パチスロばかり打っています。今年もパチスロを打って過ごしましたが、お客さんは去年よりも明らかに少ないです。

ホールが空いていて快適なのはいいんですが、高設定の台は全然ないし、まったく勝てる気がしません。正直なところ、今がパチスロをやめるタイミングなのでは……と考えてしまうほど。会社の同僚でも、『コロナ禍でパチンコをやめた』という人がいて、そろそろ自分もパチスロ卒業かな、と思っているところです」(Aさん)

 ホールに活気がないことが、客離れを加速させている面もあるのかもしれない。30代の女性会社員・Bさんは、ここ最近“打ちにくい”と感じるようになったという。

「私はそんなにパチンコにハマっているというほどでもない“ライトファン”で、主に新台を打っています。少し前なら、導入されたばかりの新台は人気が高く、座れないこともあったんですが、最近は新台なのに誰も打っていないということが多い。前なら『打てる、ラッキー!』なんて思っていたけど、最近はあまりにも新台に客がついていないので、『打たないほうがいいのかな……』と感じるようになってきました。やっぱりお客さんが付いていないお店では打ちにくいし、人気がない機種も『どうせ勝てないんだろうな』と思って、避けてしまいがちです。

 あと、最近の新台は、音や映像が派手すぎて疲れるということもあります。さらに出玉システムが複雑なものも多くて、知識がないと損をしてしまうような気がする。そういう心境もあって、だんだん打つ頻度が減っています。この年末年始も、ホールに一応寄ってはみたものの、結局打たずに帰ってきました」(Bさん)

コアユーザー向けになりすぎている側面も

 新型コロナウイルスの感染拡大、旧規則機の撤去、パチンコ機の複雑化……そういった要素が絡み合いつつ、ホールから客足が遠のいている。藤井氏が分析する。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。