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デジタルデータの隠し方 生体認証は意外と危ない、死後の対処法も

削除すれば安心、というわけではない

 パソコンやスマホ、USBメモリなどに保存したデータの他にも、絶対に見られたくないデータの場合は削除することもあるだろう。しかし、実は削除しても、隠し通せるわけではない。

「パソコンの場合、削除したデータが収容される『ごみ箱』フォルダを空にしても、専門的な技術を使えばデータを復旧できます。また、パソコン内のデータは、基本的に自動でバックアップ(複製保存)されるので、自分が知らない場所にデータが残っている場合があります。たとえば、パソコンのOS・Windows10なら『OneDrive』に、スマホのiPhoneでは『iCloud』に、Androidでは『Googleドライブ』にバックアップされることが多い。

 いずれも、インターネット上にデータを保存するオンラインストレージサービスで、ユーザーアカウントとひもづいています。もちろん、パスワードがないと中のデータは見られませんが、こうしたバックアップ先があることを把握しておくことが大切です」(古田さん)

 気になる人は、自動バックアップ設定をオフにするのもひとつの手。Androidの場合、「設定」→「Google」→「バックアップ」の順にタップし、「Googleドライブへのバックアップ」をオフに切り替えれば無効になる。

パスワードの設定に関する注意

 削除するのに抵抗があるなら、各ファイルにパスワードを設定しておくのがおすすめだが、パスワードの設定にも注意が必要だ。日本PCサービス・木村吉伸さんがアドバスする。

「パスワードは英数字を組み合わせ、長く複雑にした方がいいため、誕生日などの類推されやすい文字列にしないことは鉄則です」

 とはいえ、メモに残せばバレるので、自分が覚えやすい文字列にした方がいい。たとえば、「nanakononikki075」など、英文やローマ字で綴った意味のある文字列にすると覚えやすい。

 顔や指紋などの生体認証は、寝ている間に指紋を取られるなどして解除させられるケースもあるため、パスワードは文字の羅列がおすすめだ。

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