吉田みく「誰にだって言い分があります」

子供の習い事事情 「息子の希望を叶えてあげられない」シングルマザーの苦悩も

「時間もお金も厳しい」場合も

 習い事をメインに幼稚園を選んだ佐藤さんのようなケースがある一方、「習い事をさせたくてもできない」家庭もある。都内在住の会社員、阿部悦子さん(仮名・35歳)は、5歳になる娘の保育園と習い事との両立で悩んでいた。

「子供に習い事をさせたい気持ちは山々ですが、時間的に通わせられるのは親が休みの土日のみ。ただでさえ少ない親子の時間を習い事に割いてしまっていいのか悩んでいます。小学校に上がる頃には、ほかの子と能力に差がついてしまうのではないかと思うと、とても心配です」(阿部さん)

 現在は、自宅でできる学習ドリルを中心にひらがなや算数の勉強に取り組んでいるとのこと。真剣に取り組む娘の姿を見ると、「もっと能力を伸ばしてあげたい」という気持ちになるという。できることならピアノと水泳に通わせたいが、まだ結論が出せないそうだ。

「土日で通える教室を探したことはあるのですが、自宅から遠く、月謝は若干割高でした。交通費もかかることを考えて躊躇しているというのが本音です。本来ならお金のことで迷わずに通わせて、能力をたくさん伸ばしてあげたいんですけどね……」(阿部さん)

 最後に話を聞いたのは、都内在住の会社員、松元恵理子さん(仮名・34歳)。現在シングルマザーで、保育園に通う4歳の息子を育てている。

「息子はサッカーが好きなようなので習わせたいですが、現実はそう簡単に上手くいきません。正直、時間もお金も厳しいというのが実情です……」(松元さん)

 息子との生活費を稼ぐだけでも大変だと嘆く松元さん。両親も遠方に住んでいるため頼ることが出来ないという。休日に近所の公園でサッカーの練習など習い事を補えるようなことをしてあげたい気持ちはあるものの、体力的に辛く、現実的ではないそうだ。

「仲良しの友達がやっていることもあり、頻繁に『やりたい!』と、せがんできます。でも叶えてあげられない……。毎晩自分のことを責めてしまいます。良かれと思って決断したシングルマザーの道でしたが、私には難しかったのかもしれません」(松元さん)

 家庭の事情によって大きく左右される子供の習い事問題。3人の話を聞くと、「子供のために必要だ」と考える家庭は多いように感じる。親子ともに「楽しい」と思える無理のない範囲で、習い事を検討することが大切なのかもしれない。

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