お食事ポイントの特典は「お得」になったのか
もっとも、来店回数によって特典がもらえるシステムについては、必ずしもネガティブな反応ばかりではない。30代の女性会社員・Aさんはこう話す。
「以前のシステムだと、誕生日の月にしか無料でステーキを食べられなかったけど、いまは10回行けば1枚タダ肉クーポンがもらえる。お店に行く頻度が上がって、個人的には以前よりお得感は増しています」(Aさん)
今年に入ってからまったく『いきなり!ステーキ』に行かなくなったが、肉マイレージシステムの再改定を受けて、また通い始めようという人もいる。これまで「プラチナメンバー」だったという40代の男性会社員・Bさんは言う。
「ランクダウンシステムがあると聞いた時は、一気に萎えました。個人的には新規のユーザーは優遇されるけど、古くからのファンが蔑ろにされた感じがしてしまい、“もう行かなくていいかな”という気分になったんです。でも、今回グラム数でもランクアップされるようになったと聞いて、また気持ちも変わりました、プラチナがキープされるなら、また通おうと思います」(Bさん)
いきなり!ステーキを運営するペッパーフードサービスの2021年12月期の第1四半期(1~3月)決算は、約4億円の最終赤字となっている。業績不振が続いている中で、肉マイレージシステムの度重なる改定は“復活への起爆剤”となるか。