引っ越し荷物から出てきた作品。「初心者にしてはいい出来だと自画自賛してしまいます（笑い）」（熊谷）
引っ越しで途絶えているが、陶芸も趣味の1つ。
「9年前、東京・東郷神社境内の『日本陶芸倶楽部』でたまたま体験したところ、ろくろ回しも引き上げも、上手にできてしまったんです。陶芸は、少し演劇に似ていて、細かい失敗を『まあいいか』とそのまま進めていくと、結果的に全然違うものになってしまう。
演劇も、せりふの“てにをは”を間違えただけで展開が変わってしまうことがある。ふだんは大雑把な性格なので、陶芸は細部まで丁寧にやることの大切さを確認するいい手段なんです。また時間ができたら、自分が作った野菜に合うお皿を焼いてみたいですね」
仕事に加え、野菜作りに家仕事にと多忙なのに、もう1つ始めたのがフラメンコだ。
「行きつけの治療院の先生から、『フラメンコは年配の人ほど人生が出て、いい踊りになるんですって。真実ちゃんに合ってるんじゃない？』と言われて、すぐに体験教室へ。靴のかかとを床に打ちつけるときの“カーン”という音が爽快で、すっかりハマっています（笑い）」
【プロフィール】
熊谷真実（くまがい・まみ）／1960年生まれ。1979年NHK連続テレビ小説『マー姉ちゃん』の主役に抜擢。以降舞台、映画、ドラマと幅広く活躍。7月30日より舞台『マミィ！』（赤坂レッドシアター）に出演（～8月8日）。インスタグラムは＠mami_kumagai310。
取材・文／佐藤有栄
※女性セブン2021年7月15日号
