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高齢者のスマホデビュー大騒動 親子対立を招いた「機種選びの罠」

LINEを覚えたばかりで仕事中にバンバン質問

 高齢者向けのスマホでなくても、親子で違う機種にしたことを後悔した人もいる。PR業界で働く30代女性・BさんはiPhoneユーザー。離れて暮らす70代の両親は、そろってAndroidスマホを購入。Bさんは両親のスマホデビューを「甘く見ていた」と振り返る。

「私はiPhoneユーザーですが、Androidでもネットを調べれば大丈夫だろうと油断していました。でも、実際は両親からの質問の電話に対して、口頭で説明することに限界を感じました。どこをタップして、といった具体的な指示を出せないので、設定以前の問題でした……」(Bさん)

 それでもBさんの両親はLINEの基本操作は習得。しかしそうすると、Bさんの仕事中にバンバン質問のメッセージを送ってくる事態になった。Bさんは休憩時間になるとその対応に追われるようになり、さすがに疲れ果て、現在、型落ちのiPhoneを両親に贈ることを考えているという。

「やはり同じ機種がベストですね。スクリーンショットに○をつけて、ここをタップしてこう操作すれば解決できるというふうに指示すれば、イライラせずに解決できますから。それにiPhoneならユーザーがたくさんいて、母の周りにも絶対使い方がわかる人がいると思うので」(Bさん)

母が選んだ格安スマホの請求額にびっくり!

 契約する会社やプランを失敗したという声もある。IT企業で働く30代男性会社員・Cさんは、同居する母親に維持費が安く済む「格安スマホ」を贈ったことを後悔している。

「親が、スマホを持ちたいけれど基本料金が高いのは嫌だと言って、格安スマホに興味津々だったんです。僕が選ぼうかと言っても、母親が頑固に『ここがいい。Wさんもここを使っていた』と主張する格安スマホがあったので、それをプレゼントしたんです。しっかり設定をして説明もしたうえで渡しましたが、想定の倍以上の請求が来てしまったと泣きついてきました。どうやら専用の通話アプリとかLINEを使わずに長電話してしまったみたいで……」(Cさん)

 当然だが、安い料金プランには相応の理由がある。Cさんは、「スマホ初心者の高齢者には、やっぱり大手キャリアがいいことを痛感した」という。

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