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丸亀製麺、値上げ発表でも愛好家たちの落胆の声が少ない理由

 丸亀製麺の価格改定の推移について、外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。

「もともと丸亀製麺などのうどんチェーンは価格の安さが大きな魅力であり、値上げには慎重です。原材料高騰や消費増税という値上げを避けられない状況の中、据え置きの商品を確保しつつ、小刻みに値上げしていく丸亀製麺は、ある意味良心的だと言えると思います。

特に今回の値上げにおいては、『釜揚げうどん(並)』、『ちくわ磯部天』、『えび天』という定番の3品が据え置きというのは大きいですね。ただし『ちくわ磯部天』については、店舗限定で120円の『ちくわ天』のほうを販売している店舗もあります。70円で据え置きの『ちくわ磯部天』かと思ったら『ちくわ天』だったということにならないよう、注意が必要かもしれません」

 丸亀製麺愛好家は、今回の値上げについて本音ではどう感じているのだろうか、リアルな声を聞いた。週に2度ほど丸亀製麺に通うという都内在住の会社員・Aさん(30代男性)はこう話す。

「私がよく注文するメニューは『かけうどん』か『ぶっかけうどん』なのですが、『釜揚げうどん』が据え置きになるなら、そちらを注文することも増えると思います。あと、トッピングで『えび天』を食べることはこれまであまりなかったんですが、せっかくの据え置きということで、今度からは注文してみようかなという気になりました。

 外食チェーン全体で値上げが進む中で、丸亀製麺も多少の値上げは仕方ないという感じ。10円から30円くらいの値上げで良かったという気もします。ただ、丸亀製麺はボリュームがある点も大きな魅力なので、そこは保ってほしいと思います」(Aさん)

ファストフードチェーンでの値上げラッシュ

 最近では、2021年には松屋、吉野家、すき家の3大牛丼チェーンがそれぞれ値上げし、2022年3月にはミスタードーナツでも一部商品が値上げされるなど、ファストフードチェーンでは“値上げラッシュ”となっている。小浦氏はこう話す。

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