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せっかく買ったのになぜお蔵入り?高圧洗浄機「うちには合わなかった」失敗談

ベランダで使用したら下の階からクレーム

ウッドデッキが削れないように水圧の強さにも注意が必要(写真:アフロ)

ウッドデッキが削れないように水圧の強さにも注意が必要(写真:アフロ)

 近所からクレームが来た人もいる。印刷会社に勤める40代・男性Bさんは、ハトの糞と砂だらけになった自宅マンションのベランダを清掃するために、高圧洗浄機を購入した。

「晴れた日の方が気持ちよく掃除できるだろうと思い、休みの日の昼間、高圧洗浄機でベランダ清掃をスタート。初めのうちは予想外の騒音と水しぶきの激しさに戸惑いましたが、汚れが取れる爽快感が病みつきになりました。ベランダではエアコンのフィルター掃除もしましたが、汚れが取れて、気分もさっぱりでした」(Bさん)

 だが、この掃除がトラブルを招くことになった。ある日、Bさんが掃除していたところ、妻が血相を変えて『今すぐやめて!』と訴えてかけてきた。

「下の階の住人からクレームが来たんです。『うるさすぎる。子供が起きた』『洗濯物や布団に汚水がかかった。どうしてくれる!』などと怒られてしまいました。慌ててきちんと謝罪したうえで、クリーニング代も負担しました。下の階の住人が洗濯物を干さないであろう雨の日ならOKかもと思いましたが、トラブルに発展したくないのでしていません。今はブラシを使って汚れを落としています。使っている人の話を聞くと、やはり騒音や水しぶきに関する周辺トラブルは割とあるようなので、注意が必要ですね。近隣に住む人への配慮が足りなかったと反省しました」(Bさん)

老朽化していた外壁やタイルが壊れた

 水圧が強いことは知っていたものの、実際に使ってみるとあまりの予想外の強さに戸惑った人もいる。50代主婦・Cさんが語る。

「自宅で高圧洗浄機を使ったところ、風呂場のタイルが割れたり、外壁の一部が剥がれたりしました……。いくら家が老朽化していたといっても、そのパワーにはびっくり。ウッドデッキも削れたようで、乾いた後に見てみるとあちこち木の粉のようなものが飛び散っていました。ただし、ノズルを工夫することで出力を調整するなどして、削らないようにすることはできたはず。私の使い方が悪かっただけです……。買ったらまずは“試し洗浄”をすべきでした。

 結局、私には高圧洗浄機の取り扱いは難しく、水圧や小回りの面で、ポンプで圧を加えて水を噴射できる加圧式スプレーや蓄圧式噴霧器を重宝しています」

 高圧洗浄機への期待が大きかった分、実際に使ってみて「うちには合わなかった」と気づいた時の落胆も大きかった様子。さまざまなタイプのものがあるだけに、自分の住環境も踏まえたうえでしっかり吟味して選びたい。

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