家計

元国税職員芸人が教える節約ルール 収支を「見える化」、週単位でやりくりを

元国税マン芸人・さんきゅう倉田(撮影/浅野剛)

元国税マン芸人・さんきゅう倉田(撮影/浅野剛)

【節約編】収支を「見える化」し週単位でやりくりを

 貧乏癖をチェックしたら、次に身につけたいのが収支の見える化と節約習慣だ。倉田が提案する節約のルールは次の4つ。

【1】不要なものと必要なものを見抜く目を持つ。
【2】衝動買いしたくなったら、欲しい以外の理由を考える。
【3】お金の流れを見える化し、よくわかっていない支出を洗い出す。
【4】1か月単位ではなく、1週間単位で支出をコントロールする。

「【1】でいうと、ぼくは電動アシスト自転車を買うか、シェアサイクルを使うかで迷ったことがあるのですが、このとき、使用シーンや使用頻度、費用対効果を比較し、電動アシスト自転車の相場が約15万円で、アパートの近隣にあるシェアサイクルのポートで月2回利用した場合の年間利用料が自転車価格を上回るには10年以上かかると計算で判明したので、結局、買いませんでした」

 また、【2】では欲しい以外の理由を探すことによって一時的な気持ちの盛り上がりで行う衝動買いを予防できる。さらに、節約習慣を身につけるには【3】と【4】が効果的だ。

「何にお金を使っているのかが皆目わからない人が、いちばん問題です。それは、【3】のようにお金の流れの内訳を“見える化”しないと、カードローンの残高が知らない間にどんどん増えるなど、恐ろしい結果を招くからです」

 そこで、家賃・水道光熱費・食費・外食・衣服などのカテゴリー別にいくら支出したのかを把握するために、まず1か月間、家計簿をつけることがおすすめだという。

「1か月つけるだけで、現状認識が充分できます。収支の流れが見えたら、【4】のように収入を4週に分けて管理します。このとき、1か月単位だと最初に使いすぎて給料日前に金欠になりがちなので、1週間単位がおすすめです。たとえば月12万円が生活費の場合は、1週間単位でその週の予算に収まるように支出のコントロール癖をつけると、期間も短く、管理しやすくなりますよ」

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