住まい・不動産

大家さんから「今の部屋、買いませんか?」家賃を払い続けるか購入するかの判断材料

マンションオーナーからの提案に乗るか、断るか(イメージ)

マンションオーナーからの提案に乗るか、断るか(イメージ)

 賃貸が得か、購入したほうが得か──。マンションに住む場合の、永遠のテーマとも言えるこの問題。たとえば、同じマンションに長い間賃貸で住んでいて、特に引っ越す予定もない場合、オーナーから「今の部屋、買いませんか?」と言われたらどう思うだろうか。提示された金額次第では“このままずっと家賃を払い続けるより、買ってしまったほうがいいのでは?”などと考える人もいるかもしれない。その際、判断材料となるものは何か。

 都内の企業に勤務する40代の男性・八木さん(仮名)は、現在妻と賃貸マンションで2人暮らし。以前住んでいた部屋について、実は購入を考えたこともあったと明かす。当時八木さんの住んでいたマンションは、東京都世田谷区内の私鉄沿線人気エリアで、急行が停まる駅から徒歩1分という恵まれた立地だった。

「4階の2LDKの部屋で、専有面積は48平米くらい、家賃は15万円。徒歩圏内にあらゆるお店があって立地は最高です。結構古い物件ということもあり、家賃は安いほうだったと思います」(八木さん・以下同)

 八木さん夫妻がこのマンションに住み始めて5年ほど経った時、オーナーから電話がかかってきたという。

「私が借りている部屋は分譲マンションが賃貸に出されているパターンで、家賃は大家さんに毎月直接振り込んでいたのですが、ある日、大家さんから電話がかかってきて、『今住んでいる部屋を買いませんか?』と言われたんです。提示された価格は3000万円くらいでした」

 それまで“マンションを買う”という選択肢を考えたことがなかったという八木さん。しかし、これから何十年も家賃を払っていくくらいなら、便利で住み慣れたこの部屋をそのまま買ってもいいのではないか……と考えるようになった。

「とにかく人気エリアだったし、駅から1分という立地は魅力的。3000万円を払うのは大変ですが、ローンを組めば、ひと月あたり払う金額は、今の15万円よりむしろ“減る”。どうにかなる金額なのかなと思いました」

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