投資

円安で日本円の価値は目減り 他通貨に分散させる“経済学的に正しい投資方法”とは

年率3%で300万円を20年間運用した場合のシミュレーション

年率3%で300万円を20年間運用した場合のシミュレーション

長期・分散・低コストを実現させる

 リスクを極力減らしつつ資産を増やせる“経済学的にもっとも正しい投資方法”が「インデックス投資信託(投信)」だ。

 まず、投資信託とは、運用会社が投資家から集めたお金を複数の株式や債券などに分散して投資する仕組み。

「仮に、どこか1社の株価が暴落したとしても、ほかの会社の株が補ってくれるので、個別株に投資するよりもリスクが低いのが投資信託です。『全世界型』といった名前の商品は、こうしたリスク分散を世界規模でしてくれます」(藤川さん)

 そして「インデックス」とは、TOPIX(東証株価指数)やMSCI世界株価指数といった代表的な株価指数のこと。インデックス投資信託とはその名の通り、こうした株価指数に連動することを目指して運用する「インデックス・ファンド」に投資するやり方だ。

「例えば、株価指数の中にAという会社の株が3%入っているとします。その場合、投資した金額のうち3%をA社株に回します。全世界株式のインデックスに連動するので、幅広く“分散”ができます。その上で手数料が低いものを選べば“低コスト”になる。後は、いちど買ったら、お金が必要なときに部分解約するまでほったらかして“長期”で投資しましょう」(山崎さん)

 どの会社の株にどれくらいの割合で投資するかなど、運用会社がすべて担ってくれるので、個別株のように売り買いする必要はない。「インデックス」と名のつく商品を買うだけで、後は基本的にほったらかしにできるということだ。さらに、株価指数は長期的に見れば上昇し続けているため、持ち続けるほど増えやすい。

 もちろん投資である以上、リスクはつきもの。だからこそ、あくまで余裕資金で地道に積み立てていくことが大切だろう。

※女性セブン2022年6月16日号

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