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佐々木健介は「妻にいつも叱られる…」 家事のスキルが低い夫たちの悪戦苦闘

石原良純はコロナ禍をきっかけに家事を手伝うようになったという(撮影/『女性セブン』)

石原良純はコロナ禍をきっかけに家事を手伝うようになったという(撮影/『女性セブン』)

フタを閉めたままのお弁当箱がプカプカ

 3食の献立を考え、買い物をし、調理して後片付けをする──家事の中で最も時間と労力を必要とする料理は、初心者である夫にとっては失敗の温床になりやすい。佐々木が言う。

「料理はなかなかうまくできなくて……息子が小学生の頃、妻が泊まりの仕事でいなくて、代わりに弁当を作ることになったんです。メニューは豚のしょうが焼き。お腹を壊さないように豚肉はしっかり焼かないといけない。だけどどの程度火を通せば安全なのか、判断が難しい。

 とにかく、念入りによーく焼いて、出来上がりの写真を妻に送ったら“なんだよこれ、炭じゃねーか!”って言われました(笑い)。息子からも“ちょっと苦かった”って悲しそうに言われちゃって、かわいそうなことをしたな、と……。いまはなんとか加減がわかってきたけど、カリカリになっちゃうこともあります(笑い)」

 食事の後片付けも、一筋縄ではいかないようだ。

「食洗機にお皿を入れるとき、食べ残しや油汚れが気になるから、まず洗剤できれいに洗ってから入れるんです。だけど、『なんできれいに洗ってから食洗機に入れるんだよ。意味ないだろ! だいいち、電気代がもったいない!』って叱られる。その通りだけど、いまだにやってしまう。汚れがちゃんと落ちるか、どうしても気になっちゃうんです。いまは見られないように妻がいないときに洗うようにしています(苦笑)」(佐々木)

 佐々木のように「洗う」ところまで到達すれば、まだいい方かもしれない。

『定年ちいぱっぱ』(毎日新聞出版)など、定年後の夫婦関係を題材にした著書があるエッセイストの小川有里さんが言う。

「定年を迎えた夫がシルバー人材センターで働くというので、お弁当を作って持たせることになって。『あとで洗っておくから、帰って来たらお弁当をキッチンの洗い桶につけておいて』と頼んだら、フタを閉めたままのお弁当箱とお箸箱が桶の中でプカプカ浮いていたことがあった。あれは衝撃的な光景でしたね……。『水の中につけると汚れがとれやすいから、明日からフタを開けて水の中に沈めてね』と教えないといけないなんて本当に頭を抱えました」

※女性セブン2022年9月8日号

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